2006年02月26日

本/雑誌】 綾辻行人『暗黒館の殺人』

4061823884暗黒館の殺人 (上)
綾辻 行人
講談社 2004-09-10

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ずいぶん前に出た『館』シリーズの新刊(?)を漸く読みました。読み終わったときの第一声は こんなのアリかよー!! だったのですが、冷静に考えてみれば綾辻が「騙したい」対象は常に読者であり読者を引っ掛ければそれで良いのだからまぁアリなのだろうな。懐かしい『十角館』もそうだったし。しかしそこに思わず突っ込みを入れたくなるのもまぁ感情的には止むを得ないよなーだってこんなの全然フェアじゃない。これが「読者への挑戦状」だったら本投げられて然るべき仕掛けですね、これは。実質的なトリックとかそういうのが何も無い。勘違いの連鎖がトリックのようなものですな。ねぇ、それってミステリ?トリック=ミステリじゃないからミステリだよな。うん、でもねぇ・・・・ と言いつつも夢中になって読んでいたので本自体は面白かったのですよ。ただそんな風に書かれたら普通はそう思うだろうっていうミスリードにまんまと嵌ったのが悔しい。まぁ騙された。


しかし久々に館読んだ所為か、他のも読み返したくなってきたなー

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