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ゆずさんに「何か面白いの貸してー」と頼んだら出てきたのが『ラッシュライフ』、今日漸く読み終わって真っ先に浮かんだのが恩田陸先生の『ドミノ』でした。一見関わりなんて無さそうな暮らしをしているひとたちが実は何処かで繋がっていて直接的にも間接的にも影響を与え合っているその瞬間を神の視点で眺められるこういう語は大好き。映画でいえば『マグノリア』みたいなやつ。なので大変楽しく読ませて頂きました。しかし『ドミノ』がどちらかといえば非現実的な展開で蛙が降って来てもおかしくないのに対し、『ラッシュライフ』はひとりひとりの人生が重いですね。何て言うか、こう、世知辛い。ラストにちょっとした救いを示唆させるものはあったものの、『最後はみんな幸せになりました、めでたしめでたし』じゃないところがハッピーエンドを愛するワタシとしてはちょっと悲しくもありそれだけにズンとくるなぁという感じ。ま、京子さん辺りは自業自得の感もあるけど、こういう女の人って憎めないんだよねぇ。
伊坂幸太郎というひとの作品は初めて読んだのですが、割と読みやすくて良かったので他のにも手を出してみようかな。でもその前にもう1回『ドミノ』読もう。あのラストの爽快感は他の恩田作品には感じられないものでした。イヤ、恩田先生大好きだけど。