【本/雑誌】 今邑彩『いつもの朝に』
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エマ〈上〉 (岩波文庫) ジェーン オースティン Jane Austen 工藤 政司 岩波書店 2000-10 売り上げランキング : 50378 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
数年前の映画化の際にあらすじを耳に挟んでいたので予備知識はあったつもりなんですが、実際読み進めてこれほど宣伝文句と内容が違う話もないよなぁと思った。エマは確かキューピッド役をつとめるのが好きで自分の色恋なんかは興味がなく他人をくっつけてばかりいると言うことでしたが、実際にあの子がくっつけたのって家庭教師だけじゃないか。それも自分が主張しているだけで周りからは冷ややかに「君の力がなくてもふたりは結ばれたよ」と言われる始末。それでも持ち前のポジティブさ、もうそれ通り越して自己陶酔の域ですが、その前向きさで新しい獲物である作品内最大のエマ被害者ハリエットに牧師をけしかけたり、貴族の坊やを唆してみたり大忙しです。もうホント読んでてハリエットが可哀想になった。あの子はエマの靴に蜂蜜流し込む権利があるよ。エマの帽子にカマキリ3匹置いても許されるよ。エマによるハリエットの受難はもう数え上げたら限がないのですが、やはりハイライトはハリたんがナイトリー氏に恋をしていると知ったときのエマの反応ですね。可愛い妹のように思っている(筈の)ハリエットをけちょんけちょん。「あの方はそんな愚かなことはしない」って友達ならお世辞でも良いから励ましてあげれば良いのにさーいやはや本当にエマは面白い娘だ。近くにいたら厄介だけど友達の友達くらいのポジションだったらいても良い。愛される主人公と言うよりはむしろ普通の恋愛小説なら鬱陶しいライバルの位置にいそうなエマですが、ずっと読んでいると愛着がわくのも事実。読み終えて何度も反芻し、エマの良さを堪能しています。
ちなみにこの物語に出てくる男性はほぼダメンズばかりで唯一まともな言動をしていたナイトリー氏に尊敬の念を寄せていたのですが、ラストで彼がエマが13歳のときに見初めてからずっと愛していたという告白をしてますます惚れ直しました。格好良いぜロリコン野郎(誉め言葉) まぁ結局まともでない男性はいなくなりましたけどね。
関西圏ではすでに発売されていた『チロルチョコの塩バニラ』がついに関東にもお目見えしましたー
塩でバニラだから不味い訳がない。一気に箱買いしようかとも思ったけど出勤前だったのでとりあえず数個買って1日モグモグしてました。
何これ、美味しい、美味し過ぎる。塩キャラメル食べたときも思ったけど、少量の塩はどうしてこんなに甘さを引き立たせるんだろう。もうやばい、塩バニラちょうやばい。箱買いしてしまいそうだ。
唯一気に入らない点は中に入っているマシュマロ。アレ無い方が美味しかったよ、きっと。
砂漠 伊坂 幸太郎 実業之日本社 2005-12-10 売り上げランキング : 15515 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
魔王 伊坂 幸太郎 講談社 2005-10-20 売り上げランキング : 17966 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
あとこの話って『犬養=魔王』で、それに気付いているのが安藤だけという感じで物語が進んでいくんだと思うんですが、肝心の犬養と安藤は1度も言葉を交わしてないんだね。それどころか犬養は安藤のことを知らない。真実に気付いても個人も力じゃどうにも出来ない無力さを感じて、ちょっとそこだけはアンニュイでした。
ちなみにこれ今『週間サンデー』で設定を高校生に変えたものが連載されてますが結構面白いです。原作読んでると特に面白いのでマンが読んでる方も原作は読んだ方が良いと思います。お節介。
重力ピエロ 伊坂 幸太郎 新潮社 2006-06 売り上げランキング : 1289 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
結末に関しては決して良いことをしたとは言えないんだけど、それでも誰かが(基本的にこの件に関する被害者兼加害者は春だから春かな)救われたのなら良いのかもと思った。法律も神も救ってくれないなら自分で自分を救わなければならないのが今の世の中かもしれないしね。この話、そういう視点で読むと切なくて死にたくなる、のでワタシは家族愛に浸って読むよ。
蟲師 (5) 漆原 友紀 講談社 2004-10-22 売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
陰の季節 横山 秀夫 文藝春秋 2001-10 売り上げランキング : 10307 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
オーデュボンの祈り 伊坂 幸太郎 新潮社 2003-11 売り上げランキング : 252 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
しかしラストで城山が桜にボコられるところにはスッキリしたなぁ。正直このシーンのために桜の『善悪には頓着しない』設定があるのかと思ったくらいだ。相変わらず話運びは上手く、会話も軽快さが気持ち良いので一気に読めました。
歌舞伎町にあるスープカリーのお店。出てきたナンの大きさにビックリした。ワタシが頼んだのは『ガンジーセット』というカリー1種類、タンドールチキン1/2、カップライス、ナン、サラダ、デザートというなかなかてんこもりなセット。てんこ盛りだけあって色々なものを少量ずつというコンセプトが伺えたのですがとにかくナンの大きさだけが突出していた。しかしそのナンが焼き立てで、バターの焼けた香ばしい匂いが堪らなく食欲をそそったので軽く1枚食べ切ってしまいました。カレーは大好きなキーマカレーを選びましたがこれもまぁ普通に美味しかった。タンドリーチキンは何だろう、香辛料の関係かちょっと普段食べる鶏とは違う味でこれまた美味しかった。ただその鶏の付け合せに出ていた和え物みたいなのが辛くてこれだけはちょっと次回は遠慮したい。カレーと辛さの次元が違ったんだよなぁ。とにかくナンが大きくて美味しかったのが嬉しかった。次行くときは売りになっているスープカリーにチャレンジしてみたい気持ちでいっぱいです。